私の仕事は、私よりもかなり若い人たちを相手にするものです。年に１００人以上の若者（私よりかなり若いという意味）と面談をし、彼らが何を考えているのかを聞き出すような仕事です。このような若い人たちと打ち解けて、彼らが考えていることを気持ちよく話してもらうためには、彼らに私に対して親近感を持ってもらう必要があります。私が相手をする若者は、理系の人たちが大部分を示すので、かなり生真面目です。このような生真面目な若者に親近感を持ってもらうためには、コミュニケーション能力だけではなく外見もかなり重要になります。
そこで、白髪の話になるわけです。コミュニケーション能力にはある程度の自信を持っている私ですが、外見としての白髪となるとどうすることもできません。白髪のために、若者が年齢の違いを感じてしまうと、良好なコミュニケーションが取れなくなって、考えていることをうまく聞き出せないことになってしまいます。それなので、白髪を放っておくことができないわけです。白髪を何とか隠そうとするわけです。初期のころは白髪を手で抜いたり、妻に抜いてもらっていたのですが、それでは追いつかなくなり、最終的には自分で白髪染めを買ってきて染めたりもしています。同年代で白髪をまったく気にしない人も居るのですが、私はそうはいきません。