私の肌は、私に似てわがままだ。
混合肌の私には、「潤い」というワードも「テカリ防止」というワードも響きにくかった。
保湿に力を注げば、額や鼻はテッカテカ。一方で皮脂抑制に力を注げば、口周りや頬がカッサカサになる。
スキンケアや下地を使い分けるという方法があるけれど、時間とお金がとてもかかる。それに旅行の時なんか、アイテム数が多くて絶対かさばることは目に見えている。
「混合肌用」と謳われた商品は、今市場に溢れている。しかし、どれを使ってもピンとくるものはなかった。私が出会えていないだけかもしれないけれど。
そこでスキンケア商品においての、それぞれの役割分担について考えてみた。
まず、乾燥して肌のキメが粗くなってしまったところに「化粧水」で水分を注ぐ。こうすることで肌の水分補給が施され、キメが整う。
次に、人それぞれの肌悩みにフォーカスしてアプローチするための「美容液」で栄養補給をする。美容液は、工程を省く人もなかにはいるかもしれない。美白や、保湿を謳った美容液はあまり効果がわからなかったけれど、ブースターの効果がある美容液が、私にとっては1番良かった。ブースター美容液は、肌を柔らかくしてくれて、化粧水の前につけることで浸透を促してくれる。
最後に、肌から水分が揮発しないように蓋をする「乳液、クリーム」。ここまでの工程をきちんと長持ちさせるためにも、必要な工程である。私にとっては、クリームは少し油分が多すぎたので、乳液の方が好みだった。乾燥肌の人にはクリームが良いかもしれない。
こうして挙げた中でも化粧水は、シンプルに水分補給としての役割を果たすものとして考えた方が良い。どのような効果があるか、というよりもコンスタントに毎日たっぷりと使えることが大事である。
肌の調子を保つためには、水分と油分のバランスを整えることが不可欠である。水分だけでいいわけでも、油分だけでいいわけでもない。ただ、混合肌の私は、スキンケアにおける水分と油分のバランスを7:3くらいにするとちょうど良いと感じている。
化粧水をおしみなく使い、しっかりと顔全体に浸透させた後、乳液で全体的に薄く蓋をする。最低限これだけでも化粧崩れはおさまっている。
もちろん、その後の化粧の仕方もモチに影響する。しかし、このスキンケアが自分に合っていないと元も子もないのも事実。
皮脂が分泌されること自体が悪いことではなく、肌を守ろうとして起こる現象だからこそ、正常な分泌を促していく思考へ変えていく。
化粧品を見直すよりも先に、スキンケアを見直してみると良いかもしれない。
乾燥肌、脂性肌、普通肌、と世の中には、混合肌以外にも肌タイプが存在するため、私のやり方がほかの肌タイプの人に合うわけではない。
肌タイプが混合肌の人の1人として、意見を参考にしてもらえればと思う。